2023/06/13 12:19


はじめまして、馬鹿舌倶楽部の部長をつとめる藤原です。


オチもとりとめもないですが、当倶楽部について書かせてください。


今から25年ほど前、名古屋出身である自身の地元の友人、大野くんが大学に進学し、その中でできた友人たちと共に『グルメ倶楽部』なるものを発足しておりました。


大学の友人たちと、ということで自分は無関係でしたが「なんだか楽しそうだな」と少し羨ましく思っていたある日。


大野くんから「グルメ倶楽部のステッカーを作って欲しい」と相談されました。


当時は、印刷会社に勤務しており、Macintoshが世の中に普及する少し前で、使っていた私に相談がありました。


長い人生の中で、デザイナーになったりすることもありましたがこれはその以前の話です。


デザインやレイアウトなど、特に理解せずに、しかも勝手に機動戦士ガンダムの主人公、アムロ・レイをイメージキャラクターにし、ステッカーを作ってしまいました。


確か、地球に降りて、ランバ・ラルたちと戦っていた頃の、Gジャンを来ているアムロ・レイだったと思います。


そのアムロの横にGourmet Clubの略文字でGCという文字を配置し、Adobeのillustlatorを適当に使い、エンボスで文字を立体感出したりと非常に今見たら恥ずかしい出来だと思います。


しかし、大野くんは嫌がるどころかむしろ、とても喜んでいるように思いました。


その後グルメ倶楽部がどうなったのかは知りませんが、そのグルメ倶楽部という響きを何十年経ってもずっと忘れていませんでした。


そんな中、歳を取り、ある程度のレストランなどに行くようになり、ソムリエやシェフの方とお話する機会も増えました(カウンターでお話するのが好き)


色々美味しいモノを飲み食いし、ちゃんと評価したいなと思いつつ「ああ、でも俺何食っても大体美味い人間だったわ」とも考えていました。


「どうでしたか?」とお店の方に感想を聞かれた際に「自分、馬鹿舌なんでなんでも美味しいんです、もちろん美味しいです!!」と言ったところお店の方は嫌がるどころか好意的にそれを受けて入れてくれたことを覚えています。


自分も小売店を営んでいることからなんとなくわかりますが、色々と難しいことを言われるよりも、シンプルに、その人らしく評価をもらうことの方が嬉しいので、それと似たようなことなのかなと思いました。


そしてバイクでツーリングすることが趣味なのですが、自身のツーリングのゴールというのは目的地で美味しいものを食べることなんです、絶景や観光地よりも。

「食うために走ってるな、これは」と思うようになり、そういえばバイクと言えばMortorcycle Club (通称MC)だなと。

特に出身の名古屋は日本でも有数のモーターカルチャーの盛んな街で、当時は怖い先輩方が皮のベストにMCの看板であるパッチを貼って走っているのもたくさん目撃してきました。


「MCか...」自分は大勢で集まったり走るのが苦手なのですが、何故かクラブという響きが気になっていたのです。


「あれ、Club、クラブ、倶楽部、グルメ倶楽部、いや、俺は馬鹿舌だからグルメじゃない、、いやグルメなのか?馬鹿舌だけどグルメか?なら...」という自問自答から馬鹿舌倶楽部という名称を思いつきました。


名前や立場は人を動かすものだと常々考えており、着想してからは色々とやりたいことや作りたいものが出てきました。


そうして形になったのがInstagramでフォローしていただいている部員の方と走ることや、このオンラインショップで販売しているアイテムを制作・販売に至ったわけです。


過去の思い出も口にしなければ風化していくだけですが、若き日の、グルメ倶楽部のステッカー作りの楽しさは今に繋がっているということです。


今、最初の部員である@diskさんと何か新しい事ができないか模索中です。


乞うご期待ください。